ISBN:4087746836 単行本 金原 ひとみ 集英社 ¥1,200
文芸春秋に「蹴りたい背中」と共に全文掲載されていたのでまず「蛇にピアス」から読んでみた。
予想通り村上龍の影響を受けてるな、と思わせる刺激的な描写。それでも歯切れのいい文体でさくさくと読ませる。
自分の身体に刺青を入れ、舌を割り、ピアスの穴を拡張することで周囲の人と同化できると信じる主人公ルイ。ルイに依存し、ルイが自分の外見に近づいていくことで喜びを感じる恋人アマ。サディストで屈折した性的嗜好の彫師シバ。
主人公の視点を通して語られるストーリーは無気力で卑猥で暴力的で哀しいが、純粋だ。
ストーリーを読ませるという小説ではなく、登場人物の心理、風景、事件の描写で読ませる小説だ。だからこそ、ラストはもの足りなかった。主人公の心理を理解できたと思ったところで突然理解できなくなり、違和感を持ったまま読み終えたという感じがする。ラストの心理をもう少し書き込んで欲しかった。
比較されがちな村上龍の「限りなく透明に近いブルー」ではラストで衝撃的な透明感を出し、ストーリー的には何も解決していないのに爽やかな読了感があったことに比べ、「蛇にピアス」ではもやもやとした嫌な感じが残った。それこそ作者の意図なのかもしれないが。
レビューなんて無理して書き始めたけど、正直しんどいわ。深く読んでないことを痛感。何回も読んでる「限りなく透明に近いブルー」に関してさえ文章にするとなかなか書けない。
これも修行と思って、次は綿矢りさの「蹴りたい背中」を書きます。
りさたん(*´Д`)モエーだし。
あと、インタビュー読んで思ったが、俺は金原ひとみの考え方は大嫌いです。
文芸春秋に「蹴りたい背中」と共に全文掲載されていたのでまず「蛇にピアス」から読んでみた。
予想通り村上龍の影響を受けてるな、と思わせる刺激的な描写。それでも歯切れのいい文体でさくさくと読ませる。
自分の身体に刺青を入れ、舌を割り、ピアスの穴を拡張することで周囲の人と同化できると信じる主人公ルイ。ルイに依存し、ルイが自分の外見に近づいていくことで喜びを感じる恋人アマ。サディストで屈折した性的嗜好の彫師シバ。
主人公の視点を通して語られるストーリーは無気力で卑猥で暴力的で哀しいが、純粋だ。
ストーリーを読ませるという小説ではなく、登場人物の心理、風景、事件の描写で読ませる小説だ。だからこそ、ラストはもの足りなかった。主人公の心理を理解できたと思ったところで突然理解できなくなり、違和感を持ったまま読み終えたという感じがする。ラストの心理をもう少し書き込んで欲しかった。
比較されがちな村上龍の「限りなく透明に近いブルー」ではラストで衝撃的な透明感を出し、ストーリー的には何も解決していないのに爽やかな読了感があったことに比べ、「蛇にピアス」ではもやもやとした嫌な感じが残った。それこそ作者の意図なのかもしれないが。
レビューなんて無理して書き始めたけど、正直しんどいわ。深く読んでないことを痛感。何回も読んでる「限りなく透明に近いブルー」に関してさえ文章にするとなかなか書けない。
これも修行と思って、次は綿矢りさの「蹴りたい背中」を書きます。
りさたん(*´Д`)モエーだし。
あと、インタビュー読んで思ったが、俺は金原ひとみの考え方は大嫌いです。
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